皆は、運命や奇跡や偶然とか信じるかな?

私は信じない。どうせ裏切られるから。

信じた分おっきな悲しみが帰ってくるから。

だけど、私は、不思議な体験をした。

奇妙だが、とても切なく、とても愛おしく

忘れてはいけない体験をした。

そんな私の体験のひと夏の物語。

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とても一途でごく普通の女の子
石宮早稀(いしみやさき)
×
なんでも出来て女子にも人気
高崎かなと(たかさきかなと)

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12月25日クリスマスに私の好きな人は死んだ。

先輩は、道路に飛び出した子供を助けよう

としてトラックに跳ねられた。即死だった。

私はその日先輩と待ち合わせをしていた。

告白をしようと思っていた。

知らせを聞いた時、涙が止まらなかった。

昨日まで側にいた先輩が、突然いなくなっ

てしまった。この気持ちをどこにもぶつけ

ようが無くただ泣くことしか出来なかった。

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あれから1年たった。私は高2になり、私は

笑えなくなってしまった。

「さき〜明日から夏休みだよ!恋しよ!彼氏作ろ〜!!」

そう言ってはしゃいでいるのは唯一の友達

のリカだ。リカは私の全てを知っている。

なんで私がこうなってしまったのかも私が

誰が好きなのかも。

「だから言ってるでしょ〜興味ない〜」

「カナト先輩の事まだ好きなの?いい加減

前に進まなきゃ!ね?」

自分でも分かっているこのままじゃダメな

事も前に進まなきゃいけないことも。

だけど、前に進む気力がもうなくなってしまったのだ。

「うっさい。分かってるし〜」

「うん!だから海行こ!ナンパされよ!うん!」

なんかめんどくさいことになってしまった。

だがリカにはたくさん助けてもらった事が

多い。しょうがなく承諾した。


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「海だー!!ねぇねぇ早稀!海だよ!きれー!!!」

「うん。綺麗。」

リカは私の顔を見てムスッとした顔をする。

「もっと楽しそうにしてっ笑笑」

おいおい、笑えなくなっちゃったんだから

無理だよ。

私は少しイライラしながら泳いでいると私

は足が釣ってしまい溺れてしまった。

そのまま私は気を失った。

「、、、き」

ん?なんか聞こえる

「、、さき」

懐かしい声、先輩の声だ、、

「せ、ん、、、ぱい?」

目を開けるとそこには死んだはずの先輩がいた。

「え?なんで?」

「早稀!お前何してんだよ死にてーのかよ!」

なんか怒っていた。

「うん、、死にたいかも、、」

「馬鹿野郎、、、、俺、お前の、、」

どんどん意識が遠のいていく、先輩の声

が、どんどん聞こえなくなってく、、やだ

よ、、、もう、、離れたくない、、先輩、



起きた時にはホテルにいた。リカが連れて帰って来てくれたらしい。

起きた時私は涙で溢れていた。とても胸が痛かった。


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「もう早稀が砂浜で倒れてたからびっくりしたよ!、もー!」

「ごめん。ありがとう。」

「おう!笑笑」

リカは満点の笑顔で笑いかけてきた。

「あのね、、おかしいと思われるだろうけ

ど、倒れてる時、、先輩がいたの私の名前

を一生懸命呼んでて、さ、なんか私に伝え

ようとしてたの、、」

思い出したら涙が自然とボロボロ零れてきた。

リカは黙って聞いてくれていた。

「あのね早稀。早稀が倒れてたのはただの

砂浜じゃないのパワースポットで願いが叶

う砂浜に倒れてたの」

早稀は不思議と眠くなって寝てしまった。


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