私は席を立って教室を出た。その時後ろから修也の声がしたけど聞こえない振りをした。





亮「あ!美月さ…ん…」




美「亮……」




何故か亮は青ざめていて眉間に皺を寄せてる。




亮「美月さん、あなた…」



愛「おーいっ!亮!!」



亮「はい…」



あ、愛斗さんだ。



愛「おい、亮。こいつに何した」



亮「え?いや…」



愛「とぼけんな。…」



どうしてそんなにキレてるの?愛斗さん




亮「り、理事長…?」




陸「なにしてるんすか、理事長」




愛「あぁん?!」




陸「?!………亮、どうなってんだ」




陸はポケットに手を突っ込んだままそう言った。私も聞きたい。




亮「いや、美月さんとここであって…そしたら理事長が…」




愛斗さんは私を隠すかのように私の前に立ち



愛「何もしてねぇんだな。亮」





亮「はい…」





愛「今のことを誰かに話したら許さねぇ」




愛斗さんは亮の襟をひっぱり陸に聞こえないようにそう言った。