あれから数日が経った。
もちろん私たちの関係に進展ない。

何度も想いを伝えようとした。
だけど怖くなり口を閉じたままだった。

今は放課後。
補習を珍しく回避した私は佑斗のもとへ向かった。

補習を回避するなんて滅多にないから驚くかな…?

 「谷野君、話があるの」

教室に入ろうと手を掛けるも声が聞こえて手を止めた。

”矢野”それは佑斗の苗字。
そしてそれを呼んだのは女の子の声だった。

嫌な緊張が走る。
そしてここに居ちゃいけないと頭の中警報が鳴り響いた。