「おい、紘話ってなんだよ。」

急にしかも朝早く屋上に呼び出された遼はご機嫌斜め。

「紘がこんなに焦って話あるっていうからきたけど。」

晴翔は心配そうに聞く。

「俺の本性バレちゃった☆」

平然と、いや逆に嬉しそうに話してきた紘。

「「は?」」

見事にハモる二人。


紘は昨日の出来事を話した。


「で、あの魔女に助けてもらって、バレちまった。
で、なんとその魔女はエスパーだったと?」

「うん!すごいと思わない!?
僕が聞きたいこと全部先にこたえちゃったんだよ!」

遼は呆れて、固まった。

「魔女って学年2位の石原リリちゃんだよね?
はーどうしたもんかなー。」

「話す相手もいないから、バラさないよって言ってたよ。」

「それはそーだろうけど、念には念を、な?
紘がバレてもいいならいいけど、バレたら面倒でしょ?」

「うん。あんまり女の子とは極力話したくないから。」

「じゃー今すぐ呼び出してエスパーの力見せてもらえばいいんじゃねーの?
お互いの秘密共用すれば、絶対言えなくなるだろ。」

「そうだね。紘今から連れてくればちょうどチャイムと被って他の生徒は付いてこれないから。
後の事は俺に任せて。
はい、いってらっしゃい!」




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