はぁ…。疲れた。
うぅ〜。

ベッドにダイブすると、バンとドアが開く。

「おい、梨花。疲れた。」
「はいはい。ご飯?」
「ん…。」

あれ?いつもならさっさと作れ。なのに。

ギュ…。

…⁉︎

「ちょ。健太⁉︎」
「…好きだ。梨花。」

はっ!?えっと…。

「本気だよ。あんまり、人に言えないけど絶対守るから。付き合ってくれるか?」
「…もちろん!」
「…腹減った。」
やっぱり…。

「とびきり美味しいの作るね!」
「おう!まずかったら許さねぇ。」
「うぇ…。頑張る。」
「…お前が作ってくれるのならなんでも嬉しい…よ。」

ぽん…。

健太の手が頭に乗る。
この優しい手が昔から大好きなんだ…。