からっと晴れた土曜の午後。





学校で一番仲の良い律ちゃんに連れられてきた、工業高校。






校門から校舎まで続く真っ直ぐな道には、人影もまばらで閑散としている。




まるで外部者は立ち入り禁止!
そう言われてるように感じてしまう。








「律ちゃ〜ん、やっぱりやめようよ。」






ここに来る前までは、ある決意を胸に秘めてたはずだったんだけど。






臆病になってしまった私は、その校舎の様子に思わず口に出しちゃう。







『そんなのダメに決まってるでしょう!光伸に行くって言っちゃったんだから!』





光伸君は律ちゃんの彼氏。今日はその光伸君に誘われて私と二人で光伸君の通う高校に来たわけなんだけど。






そう言う律ちゃんだって、顔が少し強ばってるよ?