びしょ濡れ店長ホストが地元に帰って、数ヶ月たった。

高速バス乗り場で、地元までの片道切符を買った。

地元まで、5時間くらいかかる。

びしょ濡れ店長ホストに逢った時、言う言葉は、もう決めてある。

バスが、地元に着いて、タクシーでびしょ濡れ店長ホストのお店兼自宅まで向かった。

ドアを開けて、顔を見て言った。

「来ちゃった。」

「なんじゃそら」

びしょ濡れ店長ホストだった人は笑った。

「一生に一度は、言いたかった言葉なの。」

そう言うと、笑いながら優しく抱き締めてくれた。