ケータイ小説 野いちご

もっと、俺のそばにおいで。

*第1章*
すきなひと。



あたしには、今気になっている男の子がいる。


2組の、笹本孝太(ササモト コウタ)くん。



きっかけは単純。

入学してまだ間もない頃、階段を踏み外して落ちそうになったあたしを笹本くんが助けてくれたのだ。



『きゃあっ!』


『……っ!大丈夫!?』



大きくて温かい手が、あたしを抱き留めて。


顔をあげたら、彼の顔が頬に触れそうな距離にあって。



ーーードクンッ!


男の子に免疫のないあたしは一気にテンパった。


中学時代は、女の子とワイワイやるのが精いっぱいで、ひっこみじあんなあたしには、男友達なんていなかったから。


< 17/ 435 >