キーンコーンカーン♩

4時間目の授業が終わり
チャイムが鳴り響き、生徒達は急いで教室に戻る。



「───あの!」


誰かの声がして私、平野咲良は振り向く。


視線の先にカッコイイ男の子と友達らしき人達がこちらを見ていた。

私は男の子が苦手。

だけど、話しかけられたなら返さないと...


「....はい、」

私が話し返すと相手の男の子がニコって笑ってこっちに歩いてきた。
私はドキドキしてこのままじゃ嫌だと思い無視して教室に戻ろうとした。

「優璃!き、教室戻ろっ」

私は隣にいた親友の田島優璃に言い、立ち去ろうと歩き出した。

ササッ

歩きながら横を向くとその男の子が並んで歩き、付いてくる。


「つ、着いてこないでくださいっ」

「....あのさ、今日一緒に帰りませんか?」


その一言で私は立ち止まり動けなくなった

(...え?いま、なんて言ったの??)

内心、バクバクして何も考えられなかった


「.....ごめんなさい。部活があるから無理です....」


私は断った。
よし、これで諦めてくれたかな。


そう思い
また歩き出そうとしたその時─────