ケータイ小説 野いちご

羽をくれた君へ。

第2章
君と奏でたい

「魁音ーー!!退院おめでとうーー!!」


看護師さんに走らないでって言われたけどそんなこと今気にしてられない!!


だって、やっとやっと、退院なんだもん!!


私は病室のドアは勢いよく開けた。


「魁音!!」


「あれ?どうしたの、雫。」


「どうしたのじゃないよ!!退院でしょ!?やっとだね!!2ヵ月ぶりだね!!」


そう、入院したのは8月の最後の週だったから大体2ヵ月。


今は10月初め。


季節がどんどん変わって肌寒い。


マフラーを付けてないと、風が冷たい。


「あぁ、だからこんなに早く来たのね。なるほど。」


「な!?嬉しく無いの!?」


いつもと同じ雰囲気の魁音にムッとしていると、


「ううん。めっちゃ嬉しい!!」


と笑った。


良かった。


顔色はそんなに良くないけど、元気そう。


「魁音ー?準備出来たかー?」


「あっ、智兄!!久しぶりー!!」


「あぁ。久しぶりだな、雫。」


そう、魁音のお兄ちゃんと仲良くなったんです。


何回もお見舞いに来るうちに。

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