ケータイ小説 野いちご

羽をくれた君へ。

第1章
飛び出した先に

「どうしてあんな奴と結婚したんだろうね。きっと頭イカれてたんだわ。」


毎日聞かされるこの言葉。


朝ごはんを食べている時も、夜ご飯を食べている時も。


私の名前は早坂雫(はやさか しずく)。


高校2年生。


私の家族は家族とは思えないくらい仲が悪い。


お母さんはお父さんのことが嫌いで、毎日私にお父さんの悪口を言ってくる。


お父さんもお母さんが嫌いで、毎日遅く帰ってくる。


仕事で遅いのか、遊んで遅いのか、それとも他に女の人でもいるのか。


私はそこまで分からないけど、これで本当に家族なんだろうか。


父親の悪口を娘に言う母親がいるんだろうか?


世の中みんなそうなんだろうか。


夫婦ってもっと仲がいいものじゃないのかな。


高校2年生の私は1つ聞けないことがあった。


「なんで離婚しないの?」


この言葉を言ったら本当に家族じゃなくなると思ったから。

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