何も変化が無いまま1ヶ月が経つ。


ここはなんて言うか…ホールみたいな所??
にあるソファとかあって座れる場所でエレナとガールズトークをかれこれ2時間くらいはしている。


相変わらず必要以上に部屋に入ってくれないエレナに私はもう諦めてこうやって違う場所でお話をしたりする。



「ノアったらぜーんぜん、笑ってくれないの!!」



そうエレナに愚痴る。


エレナには無表情なノアに表情豊かになってもらいたいって言うのを話した。


細かい事は言うと付き合ってるのが嘘なのがバレてしまうから言ってはないけれど。



「ん〜…まあノア様は出会った時からあの様なご様子だったからねぇ…急に変われってなってもね〜」



「ま〜そうなんだけどさ…」



そんなすぐすぐ変われるわけないのは当然ちゃ、当然か。


「あ、ねえ!そう言えばさ!!字を教えてくれない???こんなに我儘な私が言うのもあれだけどエレナも忙しいだろうし居ない時は暇になっちゃうから本でも読もうと思って!!」



日中ほぼエレナが居てくれるけど…一人になる時はやっぱりあるもので…


初日に見た本の字は全く読めなかったし…


本が読めたら…とふと思った。


っていうか私、字を教わるとか言ってちゃんと覚えられるかな?!


頭は悪い方ではないけれど…


特別いい方でもない…普通より上くらいなだけで…


少し不安になった。



「私は基本音羽のお世話役として働いているから他の事で忙しい事は無いけれど…。人間界とこの世界は字が違うの?良いわよ、教えてあげる」



やった!!そうとなれば図書館に移動する。