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次の日の朝。
珍しくネボスケくんな要くんを起こしに寝室へ。
「要くん…じゃないや、葵くん。
朝だよ、遅刻するよ。」
体を揺すった時の違和感。
「ごめんね、」
おでこを触る。
……熱い。
熱すぎる。
「葵くん、熱ある…?」
「んん〜…ないよ…」
「うそ、あるよ、ちょっと熱計ろう?
体温計はどこ?」
「ない…うちには…なぃょ…」
「ない!?無いわけないじゃない、買ってないの?」
「う…ん…」
息も絶え絶えなのに、一生懸命答えてくれる。
「もう、今日だけだよ。」
「ん…?」
「体温計と、ビタミン剤買ってくるからね」
「…っ」
お財布を持って、部屋を出ようとした。
が。
──── ギュッ
「葵…くん?」
手を、指を。
息も絶え絶えなのに、手に力も入らないはずなのに。