→京平side☆



「苺花?」



愛しい子の名前を呼びながら
ドアを開けると、苦しそうに
寝ている苺花の姿が……




ビニール袋を床に置くと、再び苺花の額に手を当てた。



「あっつ……」


熱、上がってねーか?こいつ。


急いで冷えピタを貼ってやった。


「ごめんな、苺花。」


苺花のふわふわな髪を優しく撫でる。


俺がもうちょっと早く苺花の異変に気がついていたら、気づけたのに。


今日も薄情な俺は1人で登校してしまった


いつも通り休み時間を過ごしていたら、紗雪がうちのクラスに飛び込んできて「苺花が倒れた」と言いに来た。


当然の如く、教室を飛び出し保健室へと直行した。