鈴峰Side




そう簡単には潰される気がしないけど




そろそろ正体がバレそうだね…




もしかしたらバラしたほうが楽かも?




怖気づいてくれたら楽じゃん♪




ーでも、それは火に油を注ぐ行為だったんだ…




「地味子って、てめぇーの事か?」




いつの間にかHRも終わって那伊遠は教室にはいなかった




そのかわりにあたしの目の前には例の転校生、星宮 律都が立っていた




その程度の睨みじゃ、誰も倒せないよ?




あたしは、お手本でも見せるかのように睨むと口を開いた




「みんながそう言うならね?(黒笑)」




あたしは、ウィッグとメガネをとった




ーパサッ




あたしの銀髪が揺れる




「ぎ、銀狼…?」




律都が動揺している




全国No.1の組で総長やってるんだから




そのくらい知ってて当然だよね?




「す、すみませんでした!!」




「まさか銀狼さんだとは知らなくて!!」




態度変わりすぎだから笑




「てめー!銀狼さんだなんて聞いてねーぞ!!」




奈胡の方を勢い良く振り返った律都は




さっきより低い唸るような声で言った




「なんで?なんで、謝ってるの?!サッサッと潰してよ!!」




怒った顔で叫ぶ奈胡




きっと姫に言われた事は聞いてあげちゃってた




そんな甘い組だったんだなって




安易に想像できた




「てめー、俺の邪魔までして恥さらしかよ」




「やる事なげてココにいんのに仇で返すか?ふつーよ?あ"?!」




「なんなの?!何がいけない訳?!」




「てめーは、自分の周りばっか考えて自分の得する事しかやろうとしないからこんな事になんだろーが。銀狼の名を知らずによく全国No.1の組の姫名乗れたな?!」




キレまくる律都




正直見てて面白いんだけどさ




そろそろ面倒くさいわ




「その大声やめてくれる?耳障り」




あたしの一言でシーンとなる




そうそう、それでよし♪




「みんなも今までの行いに後悔しろよ…」




地獄から這い上がったような声で言うと




ニヤッと笑ってあたしは教室を出た




蜜月もあとをついてくる