ピピピピッ、ピピピピッ 朝五時半、スマホの目覚ましの音が私の一日のはじまりをつげる。 相良くんと同居してから一カ月が経った。 最初はどうなるかと思ってたけど、だいぶ慣れてきたかな、と思う。 一カ月前、私に本性を見せてくれた相良くんは、あの日からずっと私に素のままで接してくれている。 相良くんは、相変わらず無愛想でクールで、あまり笑わないけど、 分かったことがたくさんある。