一度家に戻って来た僕とカエルは少し休憩をして、再び町へ出てきていた。


この町の事をもっとよく知るために、カエルに町案内をしてもらう事になったのだ。


「ここが野菜を売っている店。あっちが服を売っている店」


「ちょっと、待って」


町の中心部まできたとき、本当にそんな看板が次々と出て来たので、僕はカエルを止めた。


「どうした?」


「さっき、物を売買する必要がないって言わなかった?」


「言った」


「あるじゃないか。お店がこんなに沢山も」


カエルが言った野菜屋や服屋以外にも、本屋に雑貨屋に散髪屋と様々な店が立ち並んでいる。