ケータイ小説 野いちご

初恋のキミは最愛ヒーロー

Act.6
モノクロの桜


『莉彩、お父さんと仲直り出来る?』


『うん…』


『よし!駅にお迎えに行って、仲直りして、明後日は明るく楽しくお花見しましょ?』


『うんっ!』


あの時は、みんなでお花見に出掛ける日は当たり前のように来るんだと思ってた。


だけど……


『えっ、うちの主人が…!?は、はい………。わ…分かりました。直ぐに行きます……』


『駅に行くの?』


『………駅じゃなくて、病院に行かなくちゃ。莉彩も出掛ける準備して?』


『病院……?』


『お父さんが……事故に遭ったみたいなの………』


『………………』


当たり前の未来なんて、無かった。


待ち受けていたのは、突然の別れ。


そして、大きな悲しみと後悔だった。



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