ケータイ小説 野いちご

初恋のキミは最愛ヒーロー

Act.5
まだ、知らない気持ち


壱夜くんたちの過去、抱えていた気持ちを知った2月が終わりを告げ…


3月、最初の日曜日。


私は、住んでるマンションの近くにある小さな公園に来ている。


「晴れて良かったなぁ…」


柔らかい日差しが青空から降り注ぐ。


春めいてきた今日、なぜ私がここに居るのかと言うと…



「碧瀬、来るの早くね?」


「さっき来たばかりだよ!壱夜くんだって、10分前に来てるじゃない」


「まあ、一応…待ち合わせだし。アイツらも、そろそろ来るだろ」


「そうだね」


実は、これから…壱夜くんと神楽くん、そして紅月くんと一緒に遊園地に行くことになっているからなんだ。


事の発端は、数日前。


年度末考査が終わって、解放感に浸る帰り道でのこと。


神楽くんが、“みんなで遊園地に行かないか?”と提案をしたのだ。


話によると、神楽くんのお姉さんと衛佑さんが、友達の夫婦と遊園地に行く予定だったけど、急遽…都合がつかなくなり、行けなくなってしまったということで、チケットを貰ったらしい。



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