ケータイ小説 野いちご

初恋のキミは最愛ヒーロー

Act.1
謎のヒーロー、登場


どうしよう…。


困ったな…。


さっきから、この言葉たちを何度繰り返しただろう。


晩ご飯を買うためにコンビニにやって来た私、碧瀬 莉彩(あおせ りさ)は、二人分のお弁当と温かいお茶のペットボトルをカゴに入れたまま、店内をウロウロしていた。


早く帰りたいのに、帰れない…。


その原因は、コンビニの出入り口付近にたむろしているガラの悪そうな不良たちだ。


いつの間にか、やって来ていた彼ら。


5、6人は居るだろうか。


誰も通さないと言わんばかりに出入り口の真ん前を占拠して、大声で喋っている。


よりによって、なんでその場所?


他に喋る場所なんて、いくらでもあるのに。


だいたい、冬の寒い夜に外で呑気に談笑しなくてもいいと思うんですけど。


どんなに不満を心の中で呟いても、彼らに届くわけじゃない。


本当、どうしよう…。



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