役職決めの翌日。

私は涼子ちゃんと会っていた。

つなぐの手助けもあり、涼子ちゃんと会うことが出来たのだが――――――



「お待たせしましたぁ~14番テーブルに、モーニングセット2つでござる♪」

「なにしてるんですか?」



ホットケーキとフレンチトーストのついたドリンクセットを持ってきたのは、語尾は変だが、見た目は美しい男性姿のスタッフ。




「なにしてるの、つなぐ・・・?」

「バイトだよ、ぼっしぃ~」

「服装が男の子だけど・・・?」

「そう!店長に事情話したら、男子にしてもらえたんだ~」



そう言って、蝶ネクタイを直しながらニヤリと笑うのは龍星軍の新メンバー。




「り、凛君・・・こちらの方が・・・?」

「・・・うん。関山つなぐ。新しい仲間で、涼子ちゃんに迷惑をかけた馬鹿です。」

「あの時はごめんなさい、涼ちゃん。俺を許してください。」




戸惑う涼子ちゃんに申し訳そうな顔を作ると、ギュッとその手を握るつなぐ。



「ちょっと、見てよあれ!」

「あたしのつな様になによ、あのブス!」

「なんで、手を握ってるのよぉ~」

「「え・・・?」」



つなぐの行動を見て、各席から小さなブーイングがポロポロ出る。

それで嫌な予感がしたので言った。



「いますぐ涼子ちゃんから手を離しなさい、つなぐ・・・!」

「お♪焼きもちですか、ご主君??」

「周囲の空気が不穏になったから言ってるんです!明らかに、涼子ちゃんへ迷惑がかかりそうな予感がします!」

「いや~困るな~・・・おーい、みんなー!」



そう言うと、こちらをにらんでいる女子達に向かって声をかけるつなぐ。



「妬いてくれてありがとう♪このメガネの子とは何でもないからねー?怒らないで♪」

「「「「はい、つな様!!なにもしませーん♪」」」」

「「なんですかそれー!?」」



〔★つなぐの一言、女子達は大人しくなった★〕