詩乃 side



私と律のコンサートが始まった


そして、そのコンサートもいよいよ終わりに近づいてきた


これをきっかけに私は大好きな律とこれから歩いていく決心が固まった


ずっとずっと一緒に歩いて行きたいとその時思った


でもそれはもう叶わないことかもしれない


どうして早く気づいてあげられなかったんだろう?



「きゃー!律くーん!」


「伴奏者も、すごく良かった!」



色々な歓声が聞こえて来た



「……………やったね、律」


「あぁ………。これでやっと…………」



…………バタンッ!




「律!!」



律は倒れた


それは突然だった