律 side



僕はある人の影響で音楽を本格的に始めた


それが彩音奏子だった


僕の両親が音楽家だったということもあり、音楽には少し触れていた


でも音楽が好きな訳ではなかった


有名な音楽家の息子だから天才だろう、という感じで音楽をやらされてた


ある日、4歳だった僕は両親に連れられて外国に行き、演奏会を見に行った


そこで演奏していたのが奏子さんだった


そしてその演奏に引き込まれて、僕もこんな音楽家になりたいと思った


両親は奏子さんとは親しかったから、演奏会が終わった後、家族で奏子さんの楽屋に押しかけた


そこで僕は言った