次の日……







「みどりちゃん、昨日はありがとうね!」




舞さんは上機嫌であたしに言う。

そんな舞さんに、



「こちらこそ、ありがとうございました」



あたしはお礼を言っていた。




「久しぶりにサッカーを観て、懐かしい気持ちになりました」






ああやって、戸崎の活躍を見ることが出来て良かった。

戸崎がさらにかっこよくなっていて良かった。

戸崎が輝くことは嬉しいのだが、やっぱり寂しかった。

昔はあたしの隣で笑っていたのに。

だけど、これはあたしが選んだ道だ。

自業自得とはこういうこと。





「舞さんの好きな戸崎選手、すごく上手でしたね」




戸崎選手と言った瞬間、声が震えた。