ケータイ小説 野いちご

雨上がりの陽だまりで。~誰よりも優しい君に~

土砂降り
6滴目



光なんて、いらない。

何もいらない。


カーテンを締め切ったままの部屋。

電源を切ったままのスマホ。


渡せないままのピアス。

枯れない涙。



何も、何も変わらない。

あの日から…進めない。


あまりにも、遅すぎた───




『律が好き』



だって。

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