「……雨、一緒に帰んねぇ?」 私も帰る準備をしていると上から降ってきたぶっきらぼうな声。 見ると、律が顔を赤くして気恥ずかしそうに立っていた。 「え?…あ、うん」 律はいつも友達と帰るし、一緒に帰るとしてもしばらく待っとかないといけないし、少し不満だったんだけど……。 私は何か嬉しくなって律に笑顔を向けると 律は少し驚いたような顔をしてそれから嬉しそうに笑った。 「うんっ、帰ろ!」