ドキドキしてたまらない。


明るい時間……しかも制服同士で会うなんて……。


これって、デート……?


ニヤケそうになる顔をただし、学校を飛び出す。


落ち合う場所は、学校からすぐ近くにあるコンビニ。


黎、どこにいるんだろう……


はやる心を抑えながらキョロキョロしていると、フルフェイスのメットを被ったお兄さんにトントンと肩を叩かれた。


「きゃっ……」


「シッ……!」


そう言って手を引かれれば、それが黎だとわかり。


「ええっ!?」


真横につけられた大型のバイクにもびっくりした。


「黎、これに乗って来たの?」


「それがどうした」


平然と答えながらバイクにまたがる黎は、制服を着ていなければ絶対に高校生には見えない。