ケータイ小説 野いちご

つながり


ひとり(母)

あーあ、どっかに素敵な男はいないもんか…



なんてぼんやり考えたくなるくらい今日はいい天気、
真夏の、サイコーに海日和。



すてきな男と海に行きたいわ…こんなとこから早く抜け出したい。



でもそんなことしたら、クビまちがいなし。


今は派遣先のガソリンスタンドでバイト中。


でもこんなにいい日にバイトなんかしてらんないよ。
体が水を求めてウズウズする。


8月の二時、太陽がジリジリとアスファルトや田んぼの稲を照らしている。


アスファルトには、ゆらゆら陽炎が見える。


あたしは、そんな暑い日にも外に立ってこうしてボケーっとしてる。


仕事だから。




でもこんな田舎のガソリンスタンドにはなかなか車はやってこない。



あたしの商売あがったりだ。



あたしは派遣社員。

クレジットカード会社からの派遣てことになってるけど正式には派遣会社の登録社員。


このスタンド会社が出してるクレジットカードを、ガソリンを入れにきた客にすすめて、契約を結ぶのがあたしの仕事。



客が来なきゃ契約も結べやしない。

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