ケータイ小説 野いちご

つながり

息子

「おいで」

病室のドアが開き、母が僕を招き入れた。




ここは…なんて臭い場所なんだろう。



吐き気がするような人間そのものの匂いが漂う。




こんなところに、僕の父はいるんだろうか?と考えたら、ドアの向こう側へ入ることを少しためらわれた。



でも、僕は会いたい。




二年前、当時13だった僕と母を置いて家を出ていった父に…







少しずつ狂っていった父に。




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