いつもニコニコ笑ってて、年下の子には愛されてて友達には困らないような女の子が不登校になった。
あれは、中学一年生の9月。彼女は、突然学校を休んだ。最初みんなはただの風邪だと思ってた。でも、次の日も休んで風邪が長引いてるだけ。と少なくとも俺は自分に言い聞かせた。そして3日目彼女は学校に来た。その日は校外学習の日で先生に行くとと言ってしまったし、お金も払っていたので来たと言っていたのを聞いた。そしてその日を堺に彼女は学校に来なくなった。クラスのみんなは余りに急な事で整理が着いてない状態だった。もちろん俺も。でも俺には心当たりがあった。前にもらった手紙に悩んでいる事までは行かないが気になる事が書いてあった。それは彼女のお父さんの友達の事だった。彼女のお父さんは彼女が小学生1年生の時に亡くなってそれからお母さん一つで三人の子供を育てて来た彼女はその兄妹の真中っ子。いつも「女の子の兄妹が欲しかったー!」とか「妹が欲しいー!」とか言ってるだから小さい子と仲良く出来るのかもしれない。俺はそんな彼女が羨ましかった。俺も自分で言うけど、友達は多い方だ笑。男女構わず仲良く出来る方だが、年下の子はなぜだが仲良くなれなくて、扱い方が分からないと言いますかー何話していいか分からないと言いますかーとにかく俺が出来ない事が出来る彼女が羨ましかった。なのに彼女は俺が羨ましいみたい。彼女からもらう手紙には相談と俺を褒めることしか書いてない。だから俺は何て返事を書いたら良いのか分からないで、読むだけ読んでいる。女の子からしたらそれは嫌な事だろか?男の俺には分からない。そしてそのお父さんの友達と言うのは、仕事が一緒で入社当時から仲良かった人が居た。その人は彼女のお父さんが亡くなってから第2のお父さんとして、色々面倒を見てくれる人だ。再婚した訳では無い。でも...彼女はその人が嫌いらしい。いや、嫌いじゃないな、分からないんだ。お父さんとは違えども第2のお父さんとしてホントのお父さんとの区別が自分で分からなくなって居るのがホント。でも家族のみんな、もちろん彼女の周りに居る人たちも知らない。だからいつも1人で悩んでだ。俺に相談してるけど、返事返してない時点で同じだ。でもこの時俺は知らなかった。彼女が悩んでいる事がそんな簡単じゃない事に。

12月の19日。彼女からLINEが来た。「今日ひま?」「暇だよー」「じゃあ✩°。⋆公園に来てー」「分かったー」外は雪が降ってて少し氷が張ってた。俺はダウンを着てその公園まで歩いた。その公園には、何やら人が多く集まってて小走りで近寄ると、一人の女の子と彼女が居た。俺は人混みの中をかき分けその場に着くと、女の子は突然倒れてそれを支えたのが彼女みたいだった。でも、俺は違う事に気が付いてしまった。彼女の方が苦しそうで息の仕方が普通では無いことに。俺は女の子と彼女両方に「大丈夫?!」と言って声を掛けた。すると彼女は、ぜぃぜぃしながら、「救急車、呼んで...」俺は、彼女に言われた事をするのが精一杯で、必死に救急車に電話を掛けた。それから少しして救急車が来て、彼女と俺はその場に居て状況を分かるという事で、一緒に乗ってください。と言われて乗ろうとその場から一歩足を踏み出した瞬間、彼女が崩れ落ちるように倒れた。その場に居た誰もが思いもしない突然の事で、俺も救急隊員の方も皆がビックリを越して頭が真っ白になったのだ。俺は彼女の方の救急車に乗った。病院に着いて彼女の診断結果は(精神的なものでしょう。何か心当たりありますか?)と言われた。俺は「ありません」と答えたが今日呼び出された事と関係がある。と考えていた。すると病室から高い声のこと聞いた事のある声がして、急いで病室に戻ると倒れた女の子と彼女が仲良く話していた。彼女は俺に気付くなり、「ごめんねー!呼び出しといてこんな事になっちゃってー」といつもの調子で言ってきた。「大丈夫。それこそ、そっちも大丈夫?」と聞くと「検査結果どうだった?何て言われた?」俺は迷った。本当の事を言うか、ウソを言うか。そして俺は「何かただの過労みたいwどんだけ動いてんだよーw」と笑った。すると彼女も「学校行ってないのにねーw」と笑ってくれた。すると脇にいた女の子が「この人誰ー?」と彼女に聞いて「この人はねー花ちゃんと私を助けてくれた人だよー!」やっぱり小さい子の扱いは慣れてて俺は羨ましいと強く思った。少し黙っていると彼女が、「ね!少し時間いい?」と言われるがまま屋上に来た。そして風が吹いてる中長い髪を下ろして、俺に背を向けて話始めた「私さっきおかしかったの気付いた?」俺が返事をする前に「まーおかしかったのね!(笑)息苦しくなっちゃって、女の子の処置出来なかった...」するとこれは俺の気のせいか泣いてるような顔でこっちを向いて、「私ねーパパの事...殺しちゃったんだ」と言って地面に座り込んで泣き始めた。俺は「え?」と言うと同時に彼女の側へ駆け寄って、背中をさすってる自分が居てビックリしたけど、そんな暇なく彼女は泣きながら話を続けた。
「私が、小学1年生の時の...ちょうど今日、私のパパは亡くなったの。家で亡くなったんだけど、私の隣で亡くなったので、その異変に最初に気付いたのが私で」そしてそれから少し話が続き、「そして私のお母さんが親戚中に言われてるの聞いちゃったの「何で子供より先に見つけられないの?夫婦でしょ?」って。そして私のお母さんが呼ばれてその場に居なくなると、その人たちが「まだ本人子供だから言えないけど長女の子?あの子もあの子よね。もっと早く異変に気づいて起きたり、助け呼んでたりしたら...もっと早く気付いていれば助かったかも知れないのに。」って私がいる事に気付かないで話をし続けてそれを私はしゃがみ込んで脳に焼き付けるように聞いたの。でも日に日に、ドンドン痩せてくお母さん見ちゃったらさー「私のせいでパパは死んだの?」何てー聞けなくなっちゃって今もそれは変わらなくて...。そしたら色んな事後悔して来ちゃって。あの小学生の時に聞いていたら、誰かしら責めてくれて、その時に吹っ切れてたのかなぁーって」その言葉を忘れた事は無いみたいで、すごく苦しそうだった。するとさっきの花ちゃんが上がってきて、「お姉ちゃん!お母さんとお父さんが来てるよー!!」俺はその場でボソッと「お父さん?」と言うと花ちゃんに「分かったー!ありがとうー!」と笑顔で言い終わった彼女が「パパの友達よ。きっと」と言って俺の服を引っ張りながら歩いた。

お母さんはすごく明るくて、面白くて、このお母さんから産まれたんだなってシミジミ分かる。「華もうー大丈夫?」と心配して聞くお母さんに、「大丈夫!何かただの過労だって言われてーw」と笑顔で返した。それに続いてお父さんの友達の高田さんが「華大丈夫かー?」と聞いてきた。何やらさっきよりの笑顔を見せて、「大丈夫!大丈夫!」と言った。俺にはその笑顔が痛かった。と同時に、かける言葉が見つからなかった。病室に戻ると、花ちゃんのおばあちゃんが来ていた。俺は良かった。1人じゃなくて。と思ったけど彼女は何か言いたそうな顔をしていた。俺が「どうかした?」と小さな声で聞くと彼女は「あのおばあちゃんは花ちゃんに何か隠してる」と言って急に
「花ちゃん!このおばちゃんとおじちゃんと少しだけ遊んでてくれる?」おじちゃん、おばちゃんは、お母さんと高田さんの事。花ちゃんのおばあちゃんと彼女と俺は廊下をあるった所にある椅子がある所に座った。「あの...単刀直入にお聞きしますが、花ちゃんには何か言ってない事があるのでは?」するとおばあちゃんは、「何てあの子に言ったらいいのか」と涙を零しながら、話し始めた。花ちゃんのお母さんは、花ちゃんをおばあちゃんに預けて、男と逃げてしまった。でもその男は、お母さんの前から姿を消し、残されたお母さんは、自殺未遂し何とか一命を取り留めたが、目を覚まさないらしい。そして今日は、花ちゃんの誕生日????1度も誕生日をお母さんに祝ってもらった事が無いと気付いた花ちゃんが「お母さんは?何処?会いたい」とダダをこねたので、おばあちゃんも大変だったのが込み上げて、ついおこってしまった。そして怒られて家を出て来た後、こんな事になってしまった。おばあちゃんは全部自分が悪いと思っているみたい。俺と彼女は、「大丈夫。大丈夫。おばあちゃんのせいじゃ無いから」と何度も何度も、おばあちゃんに言い聞かせた。