崇さんの淹れてくれたお茶を前にして、私はお父さんとリビングのソファで向かいあっていた。


崇さんと真衣は帰宅して、この家には私たちだけだ。


私はお茶でも見るふりをしながら、お父さんの様子をこっそりと観察した。


なんだか疲れた顔をしている。


しばらく顔を合わせないうちに、お父さんは老けたように見える。

髪にはちらほらと白髪が混じり、メガネの下の目じりにはやはり皺が増えている。


それに少し痩せたのかな。


げっそりとした顔をしている。


まだ40歳ほどのはずなのに、40代後半、下手したら50代に見えるかもしれない。