ケータイ小説 野いちご

【続】清華魔法学園〜未来選択編〜

第1章〜世界はそして始まる〜
不思議の国の迷宮












「よくぞ試練を乗り越えた。先へ進むがいい」







私たちの目の前で豪華なハートの女王様風の赤のドレスに身を包み、棒読みでそう言ったのは友江。





翼先輩の魔法により一瞬でやって来たのは高等部1年の出し物、大型迷路の〝不思議の国の迷宮〟であり、一番初めに遭遇したのはハートの女王様に扮する友江だった。






ここでの試練は友江から友江の持つ大きなボールを奪うこと。





友江もB級とは言え、優秀な魔法使いなので女王様に相応しく、それなりに複雑で高度な魔法をかけ、簡単には奪えないようにしていたみたいだが、ここはやはり百花所属であり、A級の翼先輩、そんな試練も難なくクリアしてしまっていた。








「なかなか骨のある魔法だったなっ」






「一瞬で打ち消した人に言われても嬉しくありません。嫌味ですか?」








ニカッと明るく友江に笑いかけ、友江の魔法を称える翼先輩だが、友江は冷たく、無表情な上少し怒っている様子。






…………確かにあんなに簡単に魔法打ち消されたら称えられても慰め所か、嫌味にさえ聞こえるよね。






まぁ、翼先輩がそんなことしないのは重々承知してるけど。














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