翌日からクラスの雰囲気は明らかに変わっていた。


昨日のクラス会議に参加した生徒と、参加していない生徒で割れている。


参加しなかった不良グループの4人はそんな事に気づく様子はなく、いつもどおり教室の後方で大きな声で騒いでいる。


一見するといつもと変わらない教室風景だったけれど、他の生徒たちが不良グループの様子を気にしていることは明らかだった。


「メール、届いたか?」


休み時間になって蓮にそう聞かれたので、あたしは左右に首を振った。


あれからメールは来ていない。


蓮もそうみたいで、ひとまずホッとする。


ミッションが始まる時期も、ミッションに選ばれる生徒もわからない状況の中じゃ、心が緊張状態になってしまう。


仲のいい友人たちと一緒にいても、みんなどこか沈みがちだった。


「あんなの、冗談だったらいいのにな」


蓮がそう言うので、あたしは頷いた。


本当にその通りだ。


学校がイジメを容認するなんて、あってはいけないことだ。


「どうしてあんなサイトを作ったんだろうね」


「さぁ……。そうだ、今日の放課後先輩に話を聞いてみるか?」


ふと思いついたように蓮がそう言った。


「先輩に?」


昨日教室に来ていた先輩たちを思い出す。