その日はとてもよく晴れていた。


あたしの通う草刈高校では生徒たちのメールアドレスを担任の先生が管理していた。


全員分のアドレスは職員専用のスマホに登録され、家の電話に繋がらなかった生徒へ直接連絡を取ることができるようになっていた。


といっても、先生からあたしのスマホに連絡が来たことは今まで滅多になかった。


学校からの連絡網は電話で出る事が多かったし、緊急の連絡もさほどなかったからだ。


これから先も先生からメールが届く事なんてそうそうないだろう。


そう思っていた昨日。


あたしのスマホにメールが届いた。


開いてみるとそれは担任の立石先生からのメールだった。


先生の名前を見た瞬間、あたしは家にいたのに関わらず緊張して背筋が伸びていた。


先生からなんのメールだろう?


緊張して読んでみると、それは今日の放課後2年A組でクラス説明会をするため、放課後残りなさいという内容のものだった。