「葵〜?そろそろ起きないと遅刻するわよ」




部屋の扉が開く音とともに、お母さんの可愛らしい声が聞こえた




「ん〜?まだアラーム鳴ってないじゃん…」




もう一度夢の世界に入ろうとしたとき



「何言ってるの?もう8時よ?」




呆れたような声が聞こえた




んー…8時…




は…ち…じ…?




はち…?!




布団からバッと起き上がり時計を見る




その針は午前3時のところで止まっていた




「壊れてる…」




私はガーンと肩を落とした