翌日。


土曜日だったので、私はいつもより遅めの時間に起きた。

スマホを見ると、たくさんのメッセージアプリから通知が来ている。


「うわっ…なんでこんなに通知が来てるの?」


特に思い当たる節のない私は、とりあえずアプリを開くことにした。


メッセージは、麗香からのものだった。


《大変!次の捧げ者が決まったんだって!》

《小枝さんと同じクラスの横井芹(ヨコイセリ)先輩だって!》

《おーい、三里?》

《聞いてるー?》

《もしかして、起きてないの?》

《おーい》


その後はずっと《おーい》というメッセージが続いている。


《今起きた》

《そうなんだ、儀式無事に終わるといいんだけど……》


と私は返信をして、アプリを閉じた。