シャルル・クラーク35歳、フランスはパリでそこそこ有名なバックや小物等を製造販売する会社の社長である。
自身のブランドショップを立ち上げ10年。
最近日本での取り扱いも増えてきて、百貨店等で取り扱いしてもらえるようなブランドなってきた。

今回もそんな関係で日本に来たのだが、ブランド立ち上げ時から買い付けに来ていたセレクトショップのオーナーにして10年の付き合いになる友人優子さんのお店にも顔を出す事にした。

仕事としても勿論だが優子さんとは歳が離れていて親まではいかないものの、歳上の頼れる友人として親しくしていたし彼女からはこんなイケメンな息子欲しかったのよ!と言うようにホントに子どもに接するが如くプライベートではお酒を飲みながら色々な話をする仲だ。

そんな彼女が前回パリに買い付けに来た時に話してくれたのが従業員で娘の様に可愛がっている篠井綾乃について。

『 ホントに今どき居ないってくらい、真面目で素直な良い子なのよ!仕事熱心だしホントにファッションが好きな子なの。でもね、それが行き過ぎてて、自分の幸せ特に恋愛方面はサッパリしすぎと言うか、ちっとも興味が無さそうでね。若いのに心配なのよ。』

そう優子さんがもらしていた綾乃。