螢side

いつも通り学校へ行くと、哀川さんがと隣に誰かがいた。
「あっ!緋山君!」
「……誰。」
「この子が前に言ってた保健室登校の子だよ!」
「どうも〜、澪月ちゃんの相棒の雨宮采華です。」
「あ、どうも。」
「こっちが緋山君、緋山螢君だよ。」
哀川さんは少しおかしいなんて言ったけど、どこにでもいそうな人じゃん。澄の方が全然おかしい。
「あっ、先生がくるから座ろっか。」
そして、座ったのは今まで無かった哀川さんの後ろ。僕からしたら斜め後ろ。
雨宮さんの席の横にはまた新しい席。

「よし、みんな揃ってるか。緋山に続いてまた転校生だ。入って来い。」

転校生って、まさか………。
悪い予感を取り払う。
だけど、事実は取り払えなくて。
「霧谷澄、好きなものは噂話。宜しくな!」

「哀川と緋山の知り合いらしいから雨宮の隣の席でいいだろ。知り合いが近いと楽だと思うしな。」
そして、雨宮さんの隣の席。いわゆる僕の後ろの席に座る澄。
「ほら、約束してたから転校してきた。」
「澄君!良かったの?」
「あぁ!」
そして、朝の活動が終わり休み時間となった。