だから私はすっかり忘れていた。彼の寿命がもう長くないことを それでも、実感せざるを得なかった。もう、ベットから1人で出れないくらいに弱り切った姿を見ると 私には何の力もない。彼を救う術を持ってはいない。 己の無力さに、打ちのめされる。 もう彼の体はいつ燃え尽きても可笑しくは無いんだ。