次の日の朝。


早速、椿の特別レッスンを受けるため、朝ごはんを食べて支度を済ませる。



「おーい明里。ずいぶん早いんじゃないのか?まだ6時前だよ?」


「お父さんおはよう!カリキュラムの予習を椿が一緒にやってくれることになったから、もう行かなきゃいけないんだ!」



家を出るには早すぎるけど、朝食を済ませたら6時に俺の部屋に来て、と椿が指定した内容だ。



「椿くんが!?あぁ……本当に星ノ宮家のご当主様方には頭が上がらないよ……っ!明里を青薔薇学園へと入学させてくれて、授業料も免除してくださって!」



うぅっ……と、目頭を押さえるお父さんは、当然ラスボスの魂胆など知らないのだ。