あと10分後私は、魔界に攫わられる。それは、産まれた時から






決まっていた運命。私は、子供の頃から周りの人に不幸を呼び







大悪魔の子と恐れられていた。そんな私を愛してくれていた








お母様、お父様。私は、家を没落寸前まで追い込んだ。でも、








お母様達は・・・私を攻めはしなかった・・・それが、悲しくて、悔しくて








私は、3年前の15歳遂に家を出た。[今までお世話になりました]







という置き手紙を残して。私は、ひっそり暮らしている











ゴーンゴーンゴーン








『12時を知らせる鐘の音がなりましたわ』








この鐘の音がある大時計塔は、家族の思い出がたくさんある。








だから、最後に私はここに来た。









『さよならお父様、お母様、思い出の街・・・』









『ようやく、私の手中に。我が花嫁。さぁ、魔界に永遠に2人で暮らしましょう』









どうせ抗えない。この運命。だったら、これから先笑顔で生きて行こう










ガシャーン!








『やっぱり偽物か、これからは本物を連れてこい!』









何故、短剣を両手に持った男がいるの?







『あ、あなたは誰!?』
私は、驚いて男に声をかけた。






『ハル、とにかくついてこい』