ケータイ小説 野いちご

【完】あのね、先輩だいすき。

*プロローグ




中学3年の2月。

中学で最大の試練といえば、高校入試だ。


私、唯咲心(ゆいさき こころ)準備はしてきた。

眠い目をこすりながら、何度も何度も同じ問題を繰り返した。

過去問も9割の正答率で、準備万端のはず。


いつもお世話になっている堀田樹(ほった いつき)くんと同じ高校に受かるために頑張ってきたんだもん。


自分を信じろ、自分を信じろ……と口でブツブツ言いながら、

私は手のひらに“人”っていう字を書いては飲み込むという作業を三回繰り返した。


今日で受験地獄から解放される。



「……今日が終われば、今日が終われば!」



やっと自由の身だー!!!



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