朝日奈 一花(アサヒナ イチカ)は激しく後悔した。何故私は、寝返りをうってしまったのか。


気絶し、再び目を覚ました一花は布団の中にいた。あぁ、あれは夢だったんだ。そう安堵し寝返りをうつと全身黒ずくめの青年と目があった。


『ッ!?!?』


声にならない悲鳴を上げ、布団から逃げ出した。


「目を覚まされたようですね」


何事も無かったように青年はムクリと起き上がる。


ドクッドクッと心臓が嫌な音を立てる。仕方ないよね、この人が悪いよね!!