七色の蝶の紋様が存在す。
蝶の紋様を体に纏う者、世界を救う戦士なり。
名を『色蝶戦士』と称す。
戦乱の地に虹が輝く頃、戦士は現れん。


この奇跡が起きた世界の名は『コムスレー』。
そして、最初に戦士が現れたのは戦虹4771年。
ウィルスフィル領・ヴァルディス領・フィクシュア領・ラリュアリムス領の王等の会談の末、ウィルスフィル領とラリュアリムス領の二国の戦いが開戦した。
両者とも初めは勢いが良く一歩も引かぬ状況だったが、一世紀過ぎ去ろう頃ラリュアリムス領が押されるようになった。そして、殲滅寸前一つの虹が戦乱の地のラリュアリムス領側に輝いた。
そして、いつしか七人の戦士がラリュアリムス王国に現れ、長き日の戦いを終わらせた。彼らに栄誉をたたえ、彼らを『色蝶戦士』とした。
その時、王に彼らは
「蝶が全てではない。いつしか虹の蝶が目覚める時が訪れよう。我らも知らぬ虹の蝶は本当の栄光を願う。この世界を巻き込む争いが起こる頃虹の蝶は目覚めるだろう」
「虹の蝶はいつもこの世界を見ている。この世界が死を迎えるのを恐れて。世界大戦が起き、世界が死を迎える事を」
「我々も虹の蝶を見た事は無い。ただ、我々と同じく紋様がある」
「世界大戦が行われん事を願おう」
と、告げ式を終えた。
それから数日後。彼らは虹が輝いた日に死んでいった。その時、彼らには蝶の紋様は消えていたという。



色蝶戦士は一世紀を迎える程の戦いになる大規模な戦いに現れる。