*夏音side*
なんか…暑いし…喉も渇いた…。
ごろんと寝返りを打つ私の背中に感じたのは、壁とは違う温かみがあって体を預けても全く痛みを感じない何か…。
『…ん…?』
普段自分が寝ているベッドにしては少し固い気もしないでもない。
不思議に思いながらも目を擦って瞼を開けると、心臓が口から飛び出そうになった。
だって、目の前に月明かりに照らされた気持ち良さそうに眠る冴木君の寝顔が目に飛び込んできたから。
「…くぅー……くぅー……。」
『えっ…っ…?!』
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