*夏音side*

藤枝さんの美味しい賄いを食べ終えた私達は、夕飯の材料を買いにアパートから近いスーパーに寄っていた。

「あぁ~~…食わせ過ぎぃ…。とろろ蕎麦と鉄火丼のスペース残しといたのにぃ…。」

『…最後にあの山盛りのポテトは辛かったね…!』

「確かに…!でも絶対に夕飯は夏音さんと食べたい…!ミニ盛りでも良いから食べたい!」

と、お腹をさすりながらカートを押して歩く私達。
さっきまで、次から次へと運んでくる藤枝さんが作った手作りのアイスやプリンを食べ、丁度口の中が甘くなって夕飯のとろろ蕎麦と鉄火丼が美味しく食べられそうな基準値まで達した時―。