学校の近くの喫茶店に入ると、凛ちゃんはメニューを見ながらタバコに火を付けた。



「何飲む?」



「アイスコーヒー」



君と一緒にいなくても、私は必ずコーヒーを頼む。



「未来、ずっと言わなきゃいけないって思ってたんだけど……雅先輩、いい話し聞かないよ。あんた大丈夫なの?」



「私達は喧嘩もしないし、ラブラブだよ」



「だから、顔が笑ってないんだって。雅先輩とのこと話してくれる」



「うん」




今日は話すまで帰さないと凛ちゃんに強引に連れて来られた喫茶店。



凛ちゃんの目は真剣で私はここで話さなければ凛ちゃんを失ってしまうような気がして、口を開いた。