元気に走り回る囚人


それを眺めている看守たち(ほとんどおしゃべり)


とても平和な運動の時間、でも、そろそろお昼の時間だ。


「おい、そろそろお昼…」


囚人たちを呼び戻そうとした、その時だった。


「健太!!」


声の主のほうに振り返ると、鈴がなにやら慌てているような様子で駆け寄ってきた。


「どうしたんだ急に…」


ガシッ!と肩を掴まれ、激しく揺さぶられる。


「九番見なかったか?」


「いないのか?」