学校から住崎の家に向かう途中、勇に会った。

「勇ッ!」

夏木「お!冬哉じゃねぇか!
どした〜。」

呑気に話しかけてくる勇にしがみつく様にして、息を整えながら言った。

夏木「な、なんだよッ。」

「手を、貸して欲しい。」

夏木「は?」

「ハァ、ハァ、ハァ、、、
住崎に謝りたいんだけど、仲介役になって
欲しいんだ。
ハァ、ハァ、正直、
ハァ、1人じゃ不安なんだ。」

息が上がっているせいで、言葉が途切れ途切れになった。

夏木「お前なぁ〜
何があったかしんねぇけど、ガキかよ
ッ。」

「ガキでもなんでもいい‼︎
頼むよ、、、。」

切羽詰まっている俺は、叫ぶ様に頼み込んだ。

勇は少し考えてから、小さく溜息をついて、

夏木「分かったよ。
今から行くのか?」

「ああ‼︎」

こうして、俺は勇と住崎の家に向かう事になった。