職員室。
ガラガラガラ…。
先生は…居た。
「後好先生!!」
私の声に気付いた美術の先生の後好先生がこっちを見る。
「小原さん」
「後好先生。
中入ってもいいですか?」
「どうぞ」
「失礼します!!」
私は後好先生の元に辿り着くと、両手を広げて見せる。
「後好先生。
いつものやつ下さい」
「はい。はい。これね」
後好先生が美術室と書かれている黄色のネームプレートがついた鍵を私に見せる。
「はい。それです!!
貸してください」